映画『ブッダ2』

前作の続きから、シッダールタが菩提樹の下で
悟りを開くまでが描かれている。
この箇所は原作本でも未見だったので、
新鮮味を持って見られたのだが、
ブッダが悟ったってそんなことだったのって
思ってしまう。
スジャータの下りもさっさと通過する。
ブッダがどのように自問自答して、どんなことがわかったのかが
ブッダを知るうえで一番の興味なのにそこが薄いんだよね。
あと、声優陣以外で気になったのは、
ブッダスジャータをもらって、涙するシーン。
あんなに涙って、ドボドボ流れないよね。
涙がたくさん流れることによって、感動の深さを
表そうとしたのだと思うけど、
涙は感動や悲しみの深さに比例して流れるもんじゃない。
こういう細部がだらしないと、やっぱり入り込めない。
ストーリーにメリハリというか強弱をつけて、
原作に遠慮しないで、制作陣が大事だとシーンを時間をかけて、
力を注いで描けばよかったのではと思ってしまう。
この映画を見て「自分がつくる」という人が出てきたら、
また見たいテーマではある。