謙虚に負けを認められる人が伸びる 

「点差以上に差はないと思うので……」
というコメントを聞くと思うとがっかりする。
スポーツではこれは敗者の強がりと受け取られる。
大差で負けているのに、俺たちはこんなに弱くない
といっているのだ。
リーダーがこういうコメントをするチームは
あまり強くならないだろうと思う。
勝ったチームがいうならいいよ。
勝って兜の緒を締めよ、ということを言ってるわけだから。
でも、負けたほうがこれを言ってはダメ。
もちろん、勝負は時の運という面はあるよ。
それは点差が拮抗した場合。
10回やったら5回勝てるのなら、勝負は時の運と言ってもいい。
でも、10回やって1回勝てるかどうかなのに、
それをいうのは愚の骨頂というものだ。
負けを潔く認められる人が伸びる。
将棋の世界でも、対局後に「参りました」「負けました」と
しっかり言える人だけが強くなれるのだという。
負けたら、「完敗です」といいましょう。
10回やって5回勝てる相手に時の運で負けたとしてもだ。
そうやって謙虚に自分を見つめられる人は伸びる。