医療の両輪 

ちょうど2年前になりますか、
家族で岡山に帰省したとき、交通事故を起こして、
妻が大けがを負って、一時、生死の境を彷徨ったことがありました。
体中の血液が全部入れ替わるほど輸血をして、
死後の世界を垣間見た、と妻は言いました。
それを聞いて、入院した病院の看護師さんは、
「それはね、あなたがまだ生きてやるべきことがあるからなのよ」
と言ったのだそうです。
それを聞いて、妻はああそうなかと思い、
この出来事の意味が少しは自分の中で整理できたようでした。
妻の命がつながったのは、最新医学の成果なのだけど、
その一方で精神的というか、スピリチュアルな世界でのケアも必要。
医療というのは、科学の世界だけで成り立つのではなく、
そういう精神も、ひょっとしたら宗教的なものも含めてのケアが
必要なのでしょうね。
医療者にはこのことをよく知って、元気になるとか、
体がよくなることの本当の意味、深い意味での快復や健康
というものを考えてもらいたいと思う。