ダメなのは有権者のほう

週末の都議選を控えて、ある宗教団体が支持する政党の
候補者に投票してくれるように、ある人からお願いをされた。
私は毅然と断った。
いや、断ったというのは正確ではない。
「その候補者を応援していることはわかりました。
これからその候補者を含め、いくつかの候補者のことを
調べてみて、自分で考えて投票することにします。
よいと思ったら投票するし、そうでなかったら投票しません」
と言った。
私はこれまで人に頼まれるままに投票したことは一度もない。
いま自民党で秘書に暴言を吐いた議員が話題になっている。
ああいう人がいることは別に驚かない。
あんなの男性議員ならいくらでもいる。
怖いのは、ああいう人が当選できる政治のシステムそのものだ。
なんでそうなるのか。
輝かしい経歴だけで判断したり、人に勧められるまま投票する人が
多かったからじゃないのか。
ああいう人物を出した選挙区の有権者は、
自分たちの見識のなさを恥ずかしいと思ったほうがいい。
政治家を批判するなら、まず自分の頭で考えて投票するのが先だ。
メディアは、有権者=お客さんだからこんなことは言えまい。
でもぼくは言うよ。
ダメな政治家を叩いた記事を読んで溜飲を下げる前に、
私たちは自分たちの投票行動を振り返ってみる必要がある。