「天才」という言い訳

天才型か、秀才型か。
はたまた、天才型か、努力型かという言い方もある。
天才というのは、天から授かった才能ということで、
生まれ持った能力と考えられている。
生まれ持った気質というのは確かにあるけど、
スポーツや芸術、仕事をするうえでの能力というのは、
どれほどあるのかなと思う。
人を天才と称するときは、「あの人は天才だから」ということで、
一段上に置くことで、自分が努力しない言い訳にしてしまう。
だから、天才という言葉は、原稿でも使わないことにしている。
天才だからできることと思っていることのほとんどは、
たぶん、小さなことの繰り返しでできるようになっている
ことに過ぎないはずなのだ。
人を天才というとき、自分に言い訳する心がないか
自問してみる必要がある。