1/2成人式より立志式

いま1/2成人式というイベントが定着しつつある。
10歳になったときに、成長を祝うとともに、
小学校などでは親への感謝をする作文を書かせるという。
もともとは写真館やホテルなどが、孫のために祝ってやりたい
祖父母にお金を使わせるために考えたものだろう。
はっきりいって、成長を祝うのは七五三、成人式で十分だし、
誕生日とクリスマスで十分だから、プレゼントも必要ない。
親の立場から言えば、感謝してもらいたいとも思わない。
学校も親に気を使ってそういうイベントをしないでほしい。
ある中学校では、15歳のときに立志式というのをやるそうだ。
志を立てる、つまりかつての元服の儀式を現代風にやるということ。
自分は将来何になりたいのか、どんな人間になりたいのか、
作文などを通して考えさせるのだという。
サッカー選手やパン屋さんでもいいのだが、
それだけではなく、
「サッカー選手になってやればできることを世の中に示したい」とか、
「パンでみんな笑顔にしたい」などと、
社会とのつながりを意識したとき、夢から志になるのだという。
そういう志を意識する日が立志式なのだ。
子どもに迎合して、子どもが喜ぶイベントをするのではなく、
子どもの成長をしっかりみすえた立志式のほうが意義がある。
うちの小4は1/2成人式をする予定はない。