比べるレベルを間違っていないか

本を読んでいると、海外と日本の比較をよく目にする。
でも、比較の仕方に疑問があることが多い。
たとえば、日本とニューヨークの犯罪を比較するとか。
ニューヨークと東京の犯罪を比較するならわかるよ。
でもね、ニューヨークと日本なら、一日の犯罪件数で
いったら、さすがに日本のほうが多いだろう。
だって人口が違いすぎるもん。
あと、欧州の人と日本人の生活を比べるとき、
欧州では所得が高い人をサンプルしているのに、
日本は日本人全体をサンプルする。
比べるレベルが違う。
それはフェアじゃないだろう。
たとえば、自然環境に対する意識を比較するなら
同じような生活レベルの人を比べないとね。
環境を考えられる生活をできるのは、ある程度の所得が
得られている人だからだ。
こういうレトリックを使っている本は信用ならない。
自分も本をつくるときには気をつけたいね。