「独りで寝る」の壁

ここのところ、長女が「独りで寝る」と言い出している。
これまでは家族5人がみんな同じ部屋で寝ていたが、
次女を誘って子ども部屋で寝るというのだ。
次女がそれを直前になって拒否したので、
やっぱり「ママの隣でねるー」といったことが数回あったが、
先日、ついに一人で寝ることができた。
物心つかないころから、みんなで一緒に寝ていたものを
一歩踏み出すのは、本人にとっては勇気がいることだろう。
世に「9歳の壁」という言葉がある。
9、10歳のころに臨界期を迎える。
それまで具体的なことしかわからなかったものが、
抽象的な概念が理解できるようになるのがこのころらしい。
指標として、「死ぬのが怖いかどうか」がある。
抽象的概念である死を恐れるのは、臨界期に達している
ということになるのだそうだ。
長女も長女なりのやり方で、大人への階段を一歩一歩、
のぼっているのかもしれない。
どっしり構えて、安心して成長していけるようにしてあげたい。