四季に気づく

長女、次女が通う幼稚園は、古きよき日本の伝統を重んじる雰囲気がある。
週に一度、かまどを使った給食があり、
先日は次女のクラスで栗ご飯が出たという。
月見の時期にはおやつに団子がでる。
芋ができる季節になると、芋堀りに行く。
そういうのを見ているから、土日もそういうものに目を向けるようになった。
先日は、長女と朝散歩しながら、銀杏を拾った。
毎年、実家から桃、ぶどう、マスカット、梨、栗の順に送られてくる。
「いまの時期はこういう果物ができるんだよ」といいながら、
自分でも子どもができるまで、そんなことを忘れていたことに気づく。
子どもと外を歩くと、本当にさまざまなことに気づく。
朝顔の色や、色の濃さの違い、いつもの野原の生えている植物の違い、
台風のあとの木が折れた様子、セミはどんな体勢で脱皮するのか、
飛んでいるのは、蝶なのか蛾なのかトンボなのか……。
独身のころは山梨など遠くの自然には触れたが、
まったく足元を見ていなかった。
「子どもが小さくて遠出できない」
そういうときは、足元を見て歩けばいい。
棒には当たらないが、いろんな発見がある。
どこを歩いたって、何かが見つかる。
そういえば、今年、財布を2つも拾った。
周りをよく見ているからかもしれない。