幸せは政治の範疇外

政治がすべきことは、国民の生命と財産を守ること。
これはよく首相もいうよね。
「〜でなければ、国民の生命と財産を守れません」という具合にね。
海外からの脅威に対抗し、国内での安全を図る。
家が洪水で流されないようにする。
そういうのが政治がすべきこと。
だとしたら、私たちは間違っていたのかもしれない。
政治が自分たちを幸福にしてくれるものだと思っていた。
政治は国民を幸福にする、なんて一言も言っていないのだから。
それが言えないのは、幸福というのは、人によって感じ方の違う、
極めてあいまいなものだからだ。
あいまいな概念だから、政治が施策として何をやっていいかわからない。
衣食住が確保できるようにしたり、老後も安心して暮らせるようにする
といったことは政治がやるべきこと。
「ベースのところは政治がやりますよ。でも、それ以上は個人でやってね」
そういうことなのだ。
幸福は国民の専権事項なのだ。
だから、幸せでないからといって政治に文句をいうのはお門違い。
そもそもそんな機能は政治にないんだから。
「国や政治には期待しない。最低限のことをやってくれたら、
あとは、自分で幸せを探すよ」
私たちはこうでなければならないよね。