海外行きたがらない若者

企業を取材しているジャーナリストを逆に取材した。
最近の企業活動はどうなっているのか。
よく聞くのが、「海外に行きたがらない若者」の話だ。
昔は海外に行きたいから、大企業を選ぶという人が多かった。
それはなかなか海外に遊びでは行けなかったからだし、
出世の近道だったからでもある。
ところが、いまは仕事でなくても海外に簡単に行けるから、
仕事であえて行こうとは思わない。
それに日本以外は(日本も最近そうなのかもしれないが)、
テロの心配などがあって、行きたがらないらしい。
何しろ親が海外に行かせたくないらしいのだ。
子どもが少ないから、一人息子、一人娘を海外で危ない目に
合わせたくないのかもしれない。
なのに、なぜ親は子どもに英語を習わせているのかなと思う。
「世界で活躍できるように」というが世界に行かないのでは意味がない。
もちろん、日本でも英語をしゃべるにこしたことはないが、
英語を小さなころから学ぶ意味は、「海外で活躍」という
目算があったからだろう。
とはいえ、世界がもっと平和になって、若者でも誰でも
もっと世界に気軽に出ていけるようになってほしいものだ。