原油価格が下がってどうなったか

原油価格が今どんどん下がっている。
アメリカで起こったシェールガス革命によって、
それをつぶそうとする中東の産油国が増産しているからだ。
少し前にガソリン価格が上がったことがあった。
レギュラー1リットル150円近くした。
このときは、物価が上昇した。
いうまでもなく、輸送などいろんなところで石油が使われているからだ。
ところが、原油が安くなった昨今、物価は下がらない。
ということは、企業は利益を得ているわけだ。
その利益はどこに行ったかというと、企業の内部留保と株主に回った。
消費者には還元されていないのだ。
これほど消費者は企業にバカにされているのを
もっとよく知っておいたほうがいい。
いま給与アップせよと政府も企業に言っていて、
その見返りとして法人減税を行おうとしている。
これで小手先の給与アップがあったあと、減税で会社は利益を上げる。
それはさらなる給与アップにはならず、内部留保と株主に回る。
こうして格差はどんどん大きくなっていく。
格差が大きくなると、戦争を望む人が増える。
そうならないためにも格差の是正が必要だし、
そのために私たちは賢く政府と企業のやり方を監視する必要がある。