「カサンドラクロス」

カサンドラクロス」は伝染病のパニック映画。
1976年の作品である。
テロリストが病院に潜入、建物を爆破しようとするが
銃撃戦となり、その拍子で病原菌を保管している施設に
逃げ込んだ犯人が感染して外に出てしまう。
犯人は列車に乗ったため、乗客に感染する。
アメリカ陸軍大佐は、感染拡大を防ぐため、
列車ごと「カサンドラクロス」という渓谷に、
事故を装って落とし、始末しようとする。
いまの観点からすると、無理な点がかなりある。
症状が出るのが早すぎるし、改善するのも早すぎる。
それにいかに感染拡大を防ぐといっても乗客もろとも
谷底に突き落とすというのは、いくらなんでもやりすぎ。
これらの点を差し引くと、サスペンスとしては
そこそこおもしろいのではないかと思う。
善人と悪人が奇妙に入れ替わってみたりとかね。
でも、最後はいくらか犠牲者が出る。
その場面は救いがない描写になっていて、見ていて
あまりおもしろいものではなかった。
この時代の映画はそういうのがウケていたのかなあ。