戦後70年③

さあ、そこでいまの安保法制である。
基本的に同盟国が攻撃されたときには、反撃を試みることが
できるとする安保法制には賛成だ。
自分は守ってもらうのに、その守ってもらう相手が攻撃されて
いるときに指をくわえてみていることなど、私ならできないからだ。
だが、やり方がまずかった。
憲法改正をせずに、解釈を変えるだけで、最後は数の論理で
押し通そうとしている政府与党のやり方は、法治国家として
いかがなものかと思う。
この安保法制の成立の過程と、
考え方そのものとは分けて考える必要がある。
ともあれ、同盟仲間を助けることのできる法律ができそうだ。
日本が戦闘に巻き込まれる可能性が出てきた。
いや、近い将来かなり高い確率でなんらかの戦闘は起こるだろう。
これが将来の本格的な戦争に発展する確率は低いとは思う。
しかし、いくらかの自衛隊員が犠牲になることは考えられる。
これまでは自衛隊の募集に本格的に困ったことはないようだが、
これからは募集しても人が集まらないことはありえる。
すると、頭をよぎるのが徴兵制だ。
「子や孫が戦争に駆り出されることになっても、
いまの安保法制を支持するのか?」
という人が必ずいる。
それが私たちが選んだ政治家が下した決定ならしかたないと思えるか。
それはそのときになってみないとわからないとしか言えない。
そうならないように、政治に投票という形で参加するしかない。
日本の国に自分が何ができるかを考える。
それを一人ひとりの日本人ができたら、
日本はもっと強い国になるに違いない。