「コーヒーに砂糖」で元気になる

「疲れたときにはこれが効く」とばかりに
ドリンク剤を飲む人はけっこういるんではないか。
「1000円以上のものでないと効かない」
とかいう人もいるが、私は効果を実感したことはない。
いまつくっている本の著者の医師によると、
ドリンク剤によって元気になったように思えるのは、
カフェインが含まれるせいであり、
エネルギーになるのは三代栄養素だけ。
それならコーヒーに砂糖を入れて飲めばいいとのことらしい。
さまざまなビタミンが配合されているが、
ビタミンは食べ物と一緒に摂ってこそ意味がある。
人間の体は太古からそのようにつくられてきたからだ。
ただし、よく知られるプラセボ効果もあるので、
ドリンク剤がまったく意味がないわけではないことも確か。
でも「元気になるのはカフェインと砂糖が入っているから」を
知ってしまうと、プラセボ効果はなくなるかもしれない。
知ることはもう後戻りできないということでもある。
知るというのは、ある意味で、諸刃の剣だね。