きな臭い世の中

2人の日本人がイスラム国に捕らわれの身となった。
この日本人人質の解放のために、日本政府は不眠不休で
解決にあたった。
このとき、民主党が人質に取られていることを知りながら、
アラブ諸国を訪問し、2億ドルを供給したことを批判した。
この民主党の対応をめぐって、「政府が大変なときに民主党
何を考えているんだ」という論調が見られた。
政府の足を引っ張るなというのだ。
「かつて戦争がはじまったとき、その前にこういう論調に
なったのではないかな」と思った。
国の危機だとあおりたて、対抗する言論を封殺して行くやり方だ。
誰もが反論できない感情論を持ち出して説得するのは、
過去に独裁者が民衆を扇動したのに似ている。
事件の当事者だけが感情論を述べることを許されるのであって、
国家を云々するときには感情は排除されなければならない。
こういう雰囲気を感じるから、日本は戦争をする素質を
十分持っている国だと思う。
きな臭い世の中になってきたと、最近特に感じる。