私は1975(昭和50)年生まれなのだが、
同じ年に生まれた人たちとよく話題になるのが、
「狭間の世代」ということだ。
女子がよい例だ。
彼女らが高校生だったときには、女子大生ブームだった。
そして、自分たちが女子大生になったときには、
ルーズソックスが出てきて女子高生ブームになった。
転換期にあったのは、運動部でもそう。
私の中学時代の野球部の顧問だったと思うが、こんな話を聞いた。
「お前らの2つぐらい下の世代から、
『やる気がないなら帰れ!』と言われると本当に帰るんだよ」
という嘆きを聞いたことがある。
これは野球部だけかと思ったら、同郷の剣道部の友人に聞いても
そうだというし、地域性の問題かと思ったら、関東で育った
同学年の人も同じことを言っていた。
私たちの場合は、帰れといわれても帰らなかった。
指導者が自分たちの発奮を促していることがわかったからだし、
本当に帰ってはそれこそまずいことになると思ったからだ。
実は一度だけ私も帰らされたことがある。
中学時代に「練習をダラダラやっていた」という理由だった。
でも、「一生懸命やるので、練習させてください」と
先生に直訴しに行った。それが2つ下の世代からないというのだ。
「え、帰っていいんスか?」みたいな感じなのね。
あと、私の世代ぐらいから、「練習中に水を飲んではいけない」
というのもなかった。
部によってはあったみたいなので、ちょうど転換期だったのだろう。
ちょうど子どもの数的にも「団塊ジュニア」のピークを過ぎていた。
就職では氷河期から数年たっていて、社会に出たころには
不況の真っ只中。
割を食ったように思う人もいるが、今の学校のようにSNSだ、
ケータイだなどで、心を乱されることもなかったからよかった面もある。
団塊ジュニアと他の世代はちょっと異質な面があるのかもしれないね。