林修先生のセルフプロデュース力

予備校講師で、「いつやるの、今でしょ!」でブレイクした
林修先生を最近よく見る。
見ない日ないといってもいいぐらいだ。
氏の番組は他と違って内容が深い。
池上彰さんの番組は社会を理解するのに役立つが、
林先生の番組は人間を理解するのに役立つ。
なんといっても林先生の魅力は人間的魅力だろう。
お・も・て・な・し」の滝川クリステルさんが件の名言を
求められてもやらなくなったのに対して、林先生は
照れもなく、堂々と何度もやってみせる。
普通に話を聞いていると、自慢と取れそうなものも
適度に自虐を入れているので、嫌味にならない。
東大卒で人気予備校講師が世間からどう思われるか
というのをわかった上での言動に思える。
セルフプロデュースをしっかり考えている。
そして、番組の内容が、たんなる雑学にとどまらず、
人間を考える上で深い洞察にいざなうような話し方をしている。
そこには彼の中にある、「いい大学に受かったって、
いろんなこと知ってたって、そんなの大したことじゃねえ」
という思いが透けてみえる。
大切なのは、知って理解した知識、知恵を使って、
どのように自分の頭で考え、判断し、人生をより充実させたもの
にするかだと言っているように思える。
今後もしばらく氏の番組に注目だ。