考えさせられるアイス・バケット・チャレンジ

アイス・バケット・チャレンジというのが流行している。
ALSという病気の理解のために行われているチャリティで、
指名を受けた人は、氷水をバケツ1杯かぶりか、100ドルの寄付をする。
もしくはその両方を行い、次にチャレンジする人を2,3人指名する。
もちろんどちらも拒否してもいい。
ALSとは筋萎縮性側索硬化症のことで、全身の筋肉が萎縮して
動かなくなる難病だ。
これは有名人がバケツをかぶる様子が画的におもしろかったため、
一気に広がりを見せた。
まさにネット時代のムーブメントといえよう。
私に指名が来ることはないと思うが、寄付はともかく、
氷水をかぶるのだけは絶対にやりたくない。
心臓に悪いったらない。
若いころなら、こういう流行を鼻で笑っていたが、
いまはそれほどシニカルではない。
何もしないよりよっぽどいいのでいいことだとさえ思う。
ただ、心配なのは寄付やバケツかぶりを拒否した人を
中傷するようなことにならなければいいがと思う。
それぞれの考え方があって、必ずしもやらなければいけないものではない
というのが、チャリティの主旨だろう。
実際、ある芸能人は、「難病は他にもあるので、自分なりのやり方で
支援の仕方を考えていく」として、バケツかぶりも寄付も断っていた。
すばらしい考えだと思う。
ともあれ、このチャリティを考えたのはALSの協会だと思うが、
よいアイデアだと思った。
ただ、助けてというのではなく、人の興味をかきたてる方法を
考えることが大事なのだと学ばせてもらった。