ある書店で関西人なら「それはアカンやろ」と
思わず突っ込んでしまう、ディスプレイを見つけた。
「就活する前に」と書棚に紙が貼ってあって、
おいてある本が「株主優待生活」「知っておきたい相続」
なのだ。
おいおい、それって「就職なんかしなくても株主優待券で
生活していけるよ」「相続したお金で暮らしていけるよ」
ということかい？
本屋がそんなこと言っていいのか。
私は激しく憤った。いきり立った。
憤慨やるかたなく、私はその書店を去ったのだが、
すぐに「あれは就活ではなく、終活だったのではないか」
という考えが頭に浮かんだ。
終活なら腑に落ちないでもない。
終活は、臨終に備えて身辺整理をすることをいう。
財産の分与などがもっとも気にかけるところだろうが、
お墓の準備などもその範疇に入る。
最近、やたらと○活が多くて混乱する。
妊娠活動という意味で、妊活というのもある。
婚活ではなく、離婚活動の意味の離活もあるという。
じゃあ、離職活動はどうなんじゃいといいたくもなる。
離婚活動の離活は、なんだか損得勘定のにおいがして
あまりいい気がしない言葉だなあ。
その言葉が定着するかどうかは、みんなが使うかどうかによるが、
離活なんてものが流行らない世の中がいいのだけど。
