先を見通す

疲れた心と体に、はい一本。
名言サプリ 其の282


上り坂の時には、必ず、衰える時のことを思い巡らし、
安穏の時には、必ず、危機の時のことを思う。
(司馬相如)


司馬相如は文章家であるらしい。
万物は流転し、常なるものはない。
仏教でいう無常の状態がこれ。
とどまっているように見えても、その中身は常に入れ替わっている。
川の水がそうだ。
川の形は変わらないが、流れる水は常に入れ替わる。
人間の体も同じで、日々細胞が入れ替わっている。
同じように、不変にみえることもちょっとずつ衰えているのだし、
逆に進化してもいる。
だが、人間は絶頂のときは、不遇の時期を忘れるものだし、
逆に不遇のときはよくなると思えないものだ。
常に先を見通し、備えておきないさいということだろう。
社会も環境も変化する。
先を予測することが困難だけど、時代の流れ自体には敏感になっておき、
ちょっと遅れながらでも進化して、追従していきたいものである。