本当に読まれていない新聞

会社にインターン生がやってきたとき、
必ず「新聞を読みましょう」と大学生にアドバイスする。
アドバイスらしきものができるのは、それくらいだから、
毎年言うのだが、本当にみんな読んでない。
私は大新聞社の社員は嫌い(態度が横柄だから)だが、
新聞は大好きだ。
それで勧めるわけだけど、その話を他の大人たちにすると、
「いやあ、耳が痛い」とか、「私も他人のことは言えない…」
といってうつむく。彼らも読んでいないのだ。
分別をわきまえたいい大人だけど、新聞は読んでいない。
給料が減ったとき、真っ先に切るのが新聞代だという人もいる。
あれくらい雑多な情報がふんだんに盛り込まれている
紙媒体は他にない。
ネットでは興味のない話題はいっさい検索しないわけだけど、
新聞は興味のない話題もいくらか読む。
新聞に載る字の大きさ、スペースの大きさで、事の重大さを知る
わけだけど、ネットコンテンツはそれがない。
大人も読んでいないから、若者はもう「新聞を読んでないの?」
と言われることもない。
だったら、もう新聞は読まなくていいのかもしれない。
いやいや、それにしたって読んだほうがいいと思う。
人生相談の欄だけ読んでもおもしろいと思うのだけどなあ。