阿呆になれる場所

疲れた心と体に、はい、1本。
名言サプリ 其の237


男が家庭を持ちたいってのは、
思いきり阿呆になれる場所がほしいからだ。
川端康成『化粧と口笛』)


わかるような気がする。
いろんなわがままを許容してくれる人がいる
と思えることが情緒の安定につながるのだろうな。
わがままをできたらできたでつまんないんだよね。
「ちょっとちょっと、なんでそんなことするのよ」
「しょうがないなあ」
と、多少の抵抗があって、それをねじ伏せるから
わがままのしがいがある。
だから1人はむなしいのだ。どうにでもなるからね。
男ってのは、阿呆をやって、
「阿呆だねえ」と呆れられながら、
「まあ、この人だからしょうがないか」と許容されるのを
望んでいるし、待っている。
自分を全肯定してもらえることの心地よさったらないからね。
男はまるごと引き受けてもらえる人と結婚する。
からしたら、迷惑この上ないが、そういうもんなんだ。
結婚生活で幸福になるのは、女性のほうが確率は低いらしい。
わかるような気がしないでもない。