道を譲るということ

疲れた心と体に、はい、1本。
名言サプリ 其の236


100パーセントこちらが正しいと思われる場合でも、
小さいことなら譲ったほうがいい
リンカーン


孫引きで失礼する。これはカーネギー著『人を動かす』にある一節だ。
カーネギーリンカーン研究をしたらしい。
リンカーンは同僚とけんかばかりしている青年将校をたしなめて、
「細道で犬に出あったら、権利を主張してかみつかれるよりも
犬に道をゆずったほうが賢明だ。たとえ犬を殺したとて、
かまれた傷はなおらない」(『人を動かす』より)
といったという。
他人と議論してやっつけようなどと思うなということである。
議論に勝っても相手は変わらないし、自分が傷つくというのだ。
自分が正しいことでも譲るのは抵抗があるものだ。
でも、物事が正しいかどうかより、相手との関係を重視するほうが
得るものが多いということなのではないかな。
そういう時もあるよね。
ぼくも話している相手の言っていることが間違えていても指摘しない。
前に、「団塊の世代」のことを「だんこんの世代」と言っている人を見た。
周囲の人みんなが気付き、「男根の世代」を思い浮かべたが、
誰も間違いを指摘しなかった。彼は別のところでまた恥をかいたかも
しれないが、その場ではプライドは保たれたわけだ。
時と場合によるかもしれないけど、覚えておいて損はない名言だ。