人を助けるということ

海猿っていう作品が漫画、映画、ドラマでヒットしたからか、
レスキュー関係の志望者が大変増えたんだそうだ。
そのレスキュー関係で最強といわれるのが、
航空自衛隊のメディックという部隊だという。
先日、テレビ番組でやっていた訓練の様子はすさまじかった。
基地内は三歩以上は駆け足、メシは5分で食うこともあるらしい。
圧巻は、山中での救助訓練。
40キロの荷物を背負いながら、一泊二日で捜索し、
さらに遭難者に見立てた人形40キロをかついで山頂まで
登らなければならない。
60〜70キロぐらいの筋肉質の若者が、自分以上の重荷を背負って
道なき山中を登らなければならないのだ。
3人の二十代前半の若者のうち、ひとりは高熱を出して脱落してしまった。
2人は無事、山頂まで辿り着いて、ヘリで基地まで帰ったが、
部屋に戻って2分後に新しい遭難者が出たとの想定で、
同じ山にトンボ帰り。
なぜそこまで過酷な訓練を課すのかというと、
自分の限界を知るためなんだそうだ。
自分の限界を知らないと、無理な行動をして遭難者とともに
共倒れになるのだという。
自分の職務に実直に取り組む若者に頼もしさを感じた。
と同時に、彼らの世話にならないようにすることも
国民の務めだとも思った。
訓練を終えて、多くの人を助けられるように、応援したいものだ。