『僕は君たちに武器を送りたい』

京都大学で人気ナンバー1の講師である、瀧本哲史氏による本。
これからのグローバル社会で生き残っていく人材であるには
どのような武器が必要であるかということを書いている。
著者が20代の社会人向けに書いたというとおり、
非常に基本的なことについて書かれている。
これから持つべき武器として、
「問題解決能力」や「教養」などを挙げている。
特に私が膝を打ったのは、このところ。


社会に出てから本当の意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも
書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。


資本主義社会を生き抜く武器は、自分で考えて行動し、課題を解決したり、
敵を倒したりすることで初めて手に入るというのである。
普通のビジネス書では、当たり前すぎて誰も書かなかったことを
著者はちゃんと書いている。
私も著者に同感で、これまでビジネス書をたくさんつくってきたが、
著者はみんな言っていることが違うのに、それぞれ成功している。
それは彼らが考え抜いて行動し、失敗を繰り返しながら
身につけてきたハウツーだからだ。
これをそのままやっても必ず失敗する。
ビジネス書に書かれてあることは、あくまでもヒントとして
参考にして、自分で苦労することだ。
こういう本がちゃんと売れているのだから、やっぱり日本はすごいと思う。