何度もいうこと

連日のように、尖閣諸島関連の話題がニュースを賑わせている。
この一連のニュースでちょっと気になることがある。
新聞や雑誌などでは、「尖閣諸島は日本固有の領土であり、
歴史的にも日本人が領土として活用してきた歴史がある」ことを
ちゃんと解説しているのだが、テレビのニュースでは
そうしたきちんと基本に立った報じられ方がなく、単に
中国から船が来た、首脳もけん制している、あるいは
「『釣魚島は中国固有の領土』と中国のメディアは報じている」
と報じるだけで、「尖閣諸島は日本の領土であるのに、
中国はこのように報じている」という立場がない。
この「尖閣諸島は日本の領土であるのに」という枕詞が
絶対に必要なのだ。
というのは、いまや新聞・雑誌を読まない日本人は
かなりの数いるからだ。テレビで、
「『魚釣島は中国固有の領土』と中国のメディアは報じている」
とだけ、何度も何度も報じられると、
歴史的な事実を知らず、新聞も雑誌も読まない人は、
「ひょっとしたら間違っているのは日本人なのかも」
と思ってしまいかねない。
繰り返し報じることの意味を、日本のメディアはもっと
慎重に、重大に考えてもらいたいな。
中国が尖閣諸島に食指を伸ばしてきたのは、
13億人口を養うための地下資源が目当てなのだ。
中国は南沙諸島でも領土問題を抱えていて、これも資源が目当て。
中国は尖閣諸島で引いたら南沙諸島でも引かざるをえなくなるから、
絶対に引くことはない。
日本がこのまま強行姿勢を貫けば、海洋上で一触即発、
海戦に近い状況が訪れるのは時間の問題だ。
それぐらいの危機感を持っておいたほうがよさそうだ。