数の論理

「子どもの声がうるさい」という騒音問題がかつてありましたよね。
マナーとか常識を考えるとき、数の論理で考えてみると、
納得することが多い。
今は少子化で、子育てを経験している人が減っているから、
子育てに寛容な人も減っているんだと思う。
自分がやったことを思い起こせば、許せると思うんだよね。
「子育てなんてカンケーねー」という人たちに、
いくら「子どもってそんなもん」と説いても腹の底から
理解してもらうのは難しい。
私もかつてはそうだった。
子どもの騒ぐカン高い声は耳障りだ。
でも自分で子どもをもうけてから、「子どもってそんなもん」
と思えるようになったけど。
かつて、中国人のマナーが悪いという話題の中で、ある中国に詳しい人が、
「中国では電車で降りる人より先に乗ります。
そうしないと、人口の多い中国ではいつまでたっても乗れないから」
というのです。
それを聞いて、ヒザを打ちましたよ。
政治家が中高年寄りの政策ばかり打ち出すのは、
若者が投票に行かないからだし、そもそも中高年が多いからだ。
数の論理ってのは、具体的で、確実で、現実的なものだ。
絶対的なものがある。
だからみんなマジョリティにつこうとする。
でも、数が多いから必ずしも正しいわけではないことは明らか。
マイノリティはマイノリティなりの戦略で、
マジョリティに対抗していく必要がある。