一喜一憂しないこと

疲れた心と体に、はい、1本。
名言サプリ 其の186


もっとも平安な、そして純粋な喜びの一つは、
労働をした後の休息である。

(カント)


喜びは自分の状態のことだから、
自分次第でいかようにも感じ方は変わる。
物事は「差」で「喜び」と「悲しみ」は大きくもなれば小さくもなる。
「大きな喜び」の前では「小さな喜び」はほとんど意味がないし、
悲しみも同じ。
でも「小さな喜び」であっても、「大きな悲しみ」からの結果がそうで
あったなら、それは「大きな喜び」に変わる可能性がある。
喜びとか悲しみは、自分の心が決めているんであって他人は関係ない。
そして、自分の心は、自分の状態いかんでいかようにも変わる。
自分の中での相対的な位置づけが変わる。
だから、実は絶対的な「喜」や「悲」はないのだ。
誰かの死だって、誰かにとっては「喜」であるかもしれない。
喜びなんてのは、労働のあとの休息みたいなもので、
前の状態からどう変化したというだけのことだ、
だから、一個一個の現象でいちいち一喜一憂するのはばかげている
ということを、カントは言いたかったのではないかな。