モバイル機器の弊害

私はパソコンとかiPadなどのガシェットと言われるような
デジタル機器が好きなほうだと思うんですけど、
最近、強く思うことがあります。
実は最近、IT系に強い、その業界では有名なコンサルタントの方の
話を聞いているのですが、その方がスマホiPadなどのモバイル機器を
使った事業を提案しているにも関わらず、
「モバイル機器を使い続けることの弊害」についても危機感を抱いている
という話を聞いたのです。
こういうITの先端をやっている人が、
「デジタル機器を使い続けることの危機」について考えているんだなあ
と思って、わが意を得たりと思ってしまいました。
親しい編集者が、「スマホに換えてから読書時間が減った」と言ってます。
ゲーム機ならゲームしかできなかったし、
音楽プレイヤーなら音楽しか聞けなかったが、
スマホタブレットなら、ゲームができ、音楽、動画を視聴し、
ソーシャルネットワークにつないでメールやチャットをやっている。
しかもそこで消費するコンテンツは、クラウド(消費者サイドではなく、
供給サイドにデータそのものがある)上にあるので、
コンテンツが絶えず更新されるから、飽きることがない。
すると、もうずっとスマホタブレットを使い続けることになります。
それはもう食事中も入浴中も、なんだったらトイレの中でまで。
仕事でパソコンを使う人は、起きている時間の9割程度を、
モニターを見る時間に費やしてしまっているんじゃないか。
これはテレビが出てきたときに「1億総白痴化」といわれたとき
以上のインパクトがあると思います。
こういう生活を10年、20年続けていったとき、
どういう人間ができあがるか、自分では実験したくありません。
モニターを見る時間をいかに減らすことができるか、
今後も生活のなかで考えていこうと思います。