事実隠ぺいの処分のほうを重くせよ

ミスをしたら誰かが責任を取るのは当たり前だけど、
当事者が責任を取ることより重要なことは再発防止だったりする。
再発防止には、事態の検証が必要で、事実をありのままに
公表して、何がまずかったのかみんなで考える必要がある。
この本質に立ったとき、実は当事者が誰かを特定できない
ことも多く、誰にも責任はないが、誰にも責任があるということになる。
そういうとき、より厳しく処分すべきなのは事実を隠ぺいしたときだ。
事実を隠ぺいすると、検証が不可能になり、再発防止がままならない。
責任を厳しく追及すると、事実を隠ぺいするようになるのが人間というもの。
事実の隠ぺいのほうを厳しく処分することで、起こってしまったものは
しょうがなく、事実をありのままに公表しようとする気になるはず。
そうすれば、事態の検証が可能になり、再発防止が果たせる。
責任を追及して責任者を断罪したって、
事故や事件を帳消しにすることはできない。
遺族、被害者を慰めるのは、せめて同じような人を出さないために
役に立った、無駄ではなかったと思えることだろう。