世の中のおじさん

人の年齢の見方にはいろんなものがある。
あと1週間もすれば、私は37歳になる。
ある集まりに参加すれば、そこでは最年少だが、
子どもたちが集まる場にいくと、申し開きのできないオジサンであろう。
ある取材で19、20の青年に話を聞いたときのことだ。
「おじいさんに話しかけられたことがあったんです」
「その人は何歳ぐらい?」
「55か、6じゃないですかね」
はえっ、と思った。
50代半ばでおじいさん扱いされてしまうのだ。
で、また別の取材で、今度は62,3歳の人に話を聞いた。
「いまのお年寄りは……」
というのである。文脈からして自分のことを言っているのではない
ことははっきりしている。
彼のいうお年寄りはたぶん、80代以上なのだろう。
でも、さっきの青年からすれば、彼も立派なお年寄りに違いないはずだ。
私の感覚ではお年寄りというのは、70代後半から80代以上の人で、
60代などはおじさんの部類に入る。
でも、子どもからみて30過ぎでもおじさんはおじさんなのだ。
だから、世の中にはおじさんがめちゃくちゃ多いことになる。
世の中のほとんどはおじさんといっていいことになる。
私もそろそろアラフォーが近くなった。
まだ人生の半分かと思うこともないではない。