類まれな暴風雨

朝から天気が大荒れの予報が出ていた。
西から天気は崩れ、昼過ぎには東京は徐々に雨と風が
強さを増してきていた。
テレビが各地の被害状況と交通機関の情報を流していた。
早く帰れという公営放送と、交通機関がマヒするからすぐに帰るなという
民放の間をとって、午後4時前に会社を出た。
昨年の台風のとき、駅に足止めを食らったあげく、
1時間も余計にかかって家に帰った経験があったからだ。
通常より20分多くの時間をかけて、1時間半かけて家についた。
そのときにはもう傘が壊れそうな暴風雨で、それから2時間後に
自然の勢いは最高潮に達した。
風速38メートルを記録したというから、無事に家にはつけなかっただろう。
家で風の音を聞きながら、ほっと胸をなで下ろした。
東京ではちょっと電車が止まるとたちまち大混雑する。
碁盤の目のように張り巡らされた交通機関
通常通り動くことが前提で経済活動が営まれている。
この過密状態ははっきりいって、自然災害に対してはリスクだ。
いつかくるといわれる、首都直下型地震
最大の災害対策は、この過密状態をどうにかすることなのかもしれない。