皮肉にも異国を感じた日

異国を感じたいというとき、「〜人街」みたいなところに行くとか、
六本木に行くとか、空港に行くなんて人もいるだろう。
「〜人街」でいうと、東アジア最大のチャイナタウンを形成する
横浜中華街が有名だろう。
先日、横浜を歩いたとき中華街で昼食を食べた。
ある店に入って食事を進めた。
チャーハンがお代わり自由ということで、
お代わりを頼もうと「すいませーん」と2回、
自分の中ではけっこう大きな声で行ったがダメだった。
やっと来てくれると、無言で器をもっていき、
無言でチャーハンをよそった器をドンと置いていった。
隣のサラリーマンは、「すいませんっ!」と
どなり声に近い声で店員を呼んだ。
「やつは常連に違いない。あれくらい声を出さないとダメなのだ」
と私は内心思った。
「ご案内します」
「こちらどうぞ」
「お待たせしました」
の言葉もなければ、おまけに
「ありがとうございました」もない。
こっちが逆に「ご馳走様」とお礼を言う。
一方、東京の私が勤める会社の近くにも中華料理店がたくさんあるが、
ほとんど日本人と同じ接客である。
中華街だけが、中国である。
たぶん、オーナーも中国人だからだろう。
私は皮肉にもだからこそ「ああ、中華街に来た」と思った。
全部一緒じゃつまんないものね。