「めぐりあう時間たち」

前に一度、レンタルしたけど貸出期限内に見られなかったことがあった。
それを今一度、見てみた。
異なる時代を生きた3人の女性たちの物語を重層的に描き、
女の一生」をテーマに1つの映画にまとめてある。
女性の複雑な心境を表現することに挑戦しているのだけど、
30代半ばのおっさんにはなかなか共感できなかった。
ただし、その時代、その時代で女性の生き方が変わっていってる
のだけれど、結局、「夫や子どもに左右される人生」である
ことに変わりはない。
そこに疑問を持ち始めると、結婚や出産をしないという選択になる。
現代のように、女性の生き方の選択肢がどんどん増えて行くと、
不満や不安も大きくなる。
選択肢がないのも不満を増す要素だが、
選択肢が多過ぎるのも不満を増す要素になる。
どんな選択をしても、「もっといい選択があったのではないか」
と思えてしまうからだ。
結婚や子どもを持つことを「縛り」と考えるか、「絆」と捉えるかは
人それぞれで、これも現代特有の悩みなのかなと思う。
ある30代の未婚女性がこういうことを言った。
「今、私が仕事をしているけれども、辞めて田舎に帰ることもできるし、
海外で暮らすこともできるだろう。何も縛りがないことは自由だけど、
なんだか物足りない」
そう感じる人もいるわけだ。
おっと、映画とは関係ない話になってしまった。
前に見ようとしたときは、20代後半だった。
あのときよりは少しは女性心理を理解できるつもり。
それでも、もっと深くこの映画を味わうためには経験が必要かな。
おもしろいおもしろくないはよくわからないけど、
気がつけば引き込まれてあっという間に見終わった映画でした。