「難しい文章」は何が難しいのか?

ライターという仕事を初めてわかったのは、
「難しい文章」の何が難しいかというと、単語が難しいことが
9割ではないかと思う。
単語の意味がわからないので、文章の意味がわからず、
文章が難しいということになる。
でも、難しい文章も単語を、いわゆる「てにをは」などの
助詞でつなげてあるだけなのだ。
だから、単語の意味が分かればほとんど文章の意味がわかる。
あとの1割は論理展開が難しいか、書き手が言いたいことを理解して
書いていないかのどちかだ。
だから、普通にお金を払って読めるようなもののほとんどは、
専門書の他には、単語の意味さえわかっていれば理解できる内容の
ものがほとんどだといえる。
私がこれまでつくってきた本は、教育、ビジネス、医療、雑学など
多岐にわたるが、資料を読む際でも、丹念に単語の意味を拾っていけば、
ほとんどの内容は理解できた。
高度に専門的な知識は必要ないから、その程度で十分なのである。
同じように、文章を書くときでもあまり一般的でない単語には
解説を加えたりする。
こういうことがわかっていれば、
もっと学校の勉強もできたのになあと思う。