内田裕也が気になる

内田裕也が知人の女性宅に押し入った件で、
いろんな話が出てきているのを見てて、
おもしろい人だなあと思っています。
女性宅に入るのに、「ロックンロールがロック屋を呼んじゃってね」
とか、「留置所での番号は69」だったとか、
冗談なんだか、なんだかよくわからない人である。
でも、なんだか憎めない人である。
樹木希林が別れない理由を聞かれて、
「純粋なものがひとかけら見えるから」
というのもうなづけるのである。
なんで、こういう人を魅力的に思うのか、考えてみると、
たぶんこういうことではないか。
内田裕也は基本的に寂しがり屋で、問題を起こすとき、
裏にあるメッセージは「かまって」なのだ。
それって誰にでもあるよね。
人が意地悪なこと言ってみたり、わざと波風立てようとするとき、
「かまって」のサインであることがよくある。
それをわかりやすい形でやってのけているのが内田裕也なのだ。
そして、彼は損得勘定というか、金の匂いがまったくしない、
希有な有名人であるということ。
権利とか利害なんか考えてやしない。
思ったとおりに生きている。
ロックンロールって言ってれば、すべてが解決していく。
そういう自由さにあこがれさえ抱く。
内田裕也の本ならつくってみたい気がするのだが。