いまならわかる連帯責任

夏の高校野球の話題がちらほら出てくる季節になった。
このごろになると、有名校の「連帯責任」の話題が出てくる。
(無名校はニュースにならないからね)
私自身、15年間野球やりましたんで、「連帯責任」というものが
団体競技には欠かせない要素だということはよくわかっております。
まあ、自分が学生のころはね、「なんだよ連帯責任って。冗談じゃないよ」
と思っていたんですね。
でも、いまになってわかるような気がするんですね。
江戸時代の寺子屋は、年下の子が不祥事起こすと、世話役になっていた
年上の子が一緒に謝らないといけなかったんですね。
今と違って儒教の精神が強かったから、年上のいうことは
絶対だったわけでしょう。
その絶対の存在が、自分のせいで叱られるわけです。
そりゃあ、悪いことできませんわね。
そのことで周りに配慮する意識ができるんですね。
サッカー日本代表遠藤保仁選手は、3人兄弟の末っ子なのですが、
お母さんはなんでも連帯責任で3人兄弟を育てたと言います。
そのおかげか、遠藤選手は周りを見る目が養われたらしく、
「自分の前にいる選手の動きは全部わかる」らしいです。
これって、3人兄弟でそうやって育てられたことが
何らかの影響をしていると思うんですよ。
連帯責任をとらなくていいのであれば、
みんな勝手なことやりだします。
そうなるとチームはバラバラになるってことなのでしょう。
「出場辞退」は3年生にとっては重いけれど、彼らのその後の
人生を考えたら、決して無駄にはならない。
そう思いたいものですね。