備えのありかた

ある60代後半のご婦人のブログをよく読んでいるのだが、
そこにこんな話が書かれてあった。


今回の地震で食料を備蓄しようと考えたが、
自分が避難するのは近くの学校や公民館になるだろう。
そこに自分が備蓄した乾パンやカップ麺をもっていったところで、
たくさん集まった避難者にそれらを分け与えることはできない。
誰にあげて、誰にあげないということはできないから。
よしんば自分だけその食料を隠れて食べることもできない。
誰もが非常食を持ち出して避難することは期待できない。
ならば、地域の避難所に設定されている場所に、地域の人数分が
数日しのげるだけの食料を常に備蓄しておくのはどうだろうか。
そして、防災の日などにみんなで集まって備蓄しておいた食料を
「今回も災害がなくてよかったね」といいながら食べたらいい。


というのである。
なるほどである。
避難生活の場合、3日しのげればそのあとは救援物資が届くと
されているので、3日ぶんだけ、最低限の食料と水を確保しておけばいい。
防災公園ではベンチが炊き出し用の釜になるよう設計されているが、
公民館や学校のベンチもそのようにしておくべきかもしれない。
自分と家族の対策も含め、真剣に検討しておかなければならない
という考えを新たにせざるをえない。