やるべきことをやる

疲れた心と体に、はい、1本。
名言サプリ 其の88


やりたいことはやるべきことの向こう側にある
まずやるべきことをやれ

by陰山英男


百マス計算などで著名な陰山英男氏の著作の言葉である。
彼は現在、立命館小学校の副校長なのだが、
小学生にこう言って聞かせているのだそうだ。
まさにそのとおりで、学校の教師は躾や読み書き計算が重要だ
というのに、「才能を伸ばす教育」を掲げる教育評論家や、
分け知り顔の父兄らが、自由と個性尊重の名のもと、
教育現場の現状を無視した言説を繰り返している。
学校は社会に出る前の訓練の場である。
社会では競争もあれば、いじめもあれば、挫折もある。
最初から過酷な競争やいじめ、挫折では生きていく気力が育たない
から、学校の中で緩やかにこれらのことを体験していくことで、
社会で生きるさまざまな耐性をつくることが学校の役割だ。
そのように考えれば、この言葉は真理をあらわしていると思う。
会社に入っても最初はやりたいことなんかできない。
やるべきことをこなしてから徐々に認められ、
やりたいことができるようになっていく。
だから学校でもやりたいことの前にやるべきことをすべきなのだ。
イヤでもやるべきことをやることで耐性が身につく。
自分の子どもにも言って聞かせたい言葉です。