「八百長はけしからん」か?!

意外なのが、メディアが判で押したように
八百長けしからん報道」ばかりを繰り返していること。
大手メディアは八百長問題が発覚する以前から、八百長の存在を
知っていながら、みんなで口を閉じ、既得権益を貪っておきながら、
いざ問題が発覚すると、国民感情を代弁するかのような
論調で「八百長けしからん」を展開している。
この「膿を出し切れ」式の批判の中で、普段は独自路線をいく
週刊誌なども同じような論調の記事を打ち出したのには驚いた。
シニカルなコラムニストぐらいしか、別の視点を持っていない。
われわれ国民はバカではないから、八百長があるかもしれないぐらいの
ことはとうに察しがついているし、とうとう明るみになったか
というぐらいの感想しかもっていない。
私は相撲ファンではないのだけど、本当のファンはどう思うのだろう。
八百長やってたなんてがっかりという諸氏もいれば、
おもしろい相撲が見られればいいという人もいるだろう。
メディアが総出でけしからん論を展開するほど、
八百長やるまじきの論を持っている人は多くないのではないか
と思ったりもする。
ともあれ、今回の問題は相撲の根幹にかかわる問題だけに、
解決までに長い時間がかかりそうだ。