夜泣き最盛期

生後8か月を過ぎようという次女は、
いまが「夜泣き最盛期」である。
もともと、いわば「要介護5」状態の、完全に生命を親に
あずけた生命装置である赤ちゃんだったわけだが、
これに「夜、親を起こす」機能が加わってしばらく経った。
母乳を飲んだあと、首肩が痛い母親に替わって父親である私が
寝かしつけを担当する。
母乳を飲むと半寝状態になるので、そこから寝かすのは難しくない。
だが、起こさずにベッドに置くのは大変に難しい。
彼らの「ベッドに置かれたかもしんないセンサー」は
かなり敏感なものがある。
自分が抱かれているか、ベッドに置かれているか、
ほとんど眠っていて意識がない状態でも、
敏感にそれを察知できるようなのである。
高価なガラス細工を置くようにベッドに横たえるが、
しばらくして「ふぇ〜ん」と泣いたときの落胆といったらない。
座って腕に抱いていると、そのまま眠ってしまうこともある。
これが夜中、2度、3度と繰り返される。
同じ経験をしたことのある諸氏も多かろう。
よほど抱っこされるのは気持ちのいいものなのだろう。
まあ、それもあと数ヶ月のこと。
もうちょっとの辛抱だ。