「西の魔女が死んだ」

何度も行っている八ヶ岳で、「映画の撮影で使われたセットがある」
というので、見に行ったことがある。
サツキとメイの家」みたいなアンティークな家だ。
その映画というのが「西の魔女が死んだ」である。
同名の児童小説を映画化したものである。
中学1年で不登校になった主人公が、おばあちゃんの家で過ごしながら
成長していく話である。
おばあちゃんは魔女だという話なんだけど、魔女になりたいという孫に
「修行しないといけない。それは毎日規則正しく生活すること」という。
己に克つってことを言っているんだね。
で、失敗しても、いいんだよってやさしく包んでくれる。
そんなおばあちゃんに最後はつらく当たってしまうんだよね。
でもラストシーンで、そんなのいいんだよって意味の
メッセージが流れる。それがなかなかいいんだなこれが。
作中の多くが、孫と祖母の会話なんだけど、
変に説明っぽくならずにいいたいことを伝えている。
私の場合、もはやおばあちゃんの立場で見てしまうんだけど、
合ってるか間違ってるかは別にして、こうやっていつも気にかけて
くれる人がいてくれるってことが大事なのだなと思う。
落ち着いた雰囲気が、正月の夜にぴったりの映画だった。