価格には理由がある

小売業では客が買う気があったのに、商品がなくて買わなかった場合の
ことを「機会ロス」という。
小売業では機会ロスを防ぐために、常に多めに発注する。
そのとき出た売れ残りは小売業側が負担する。
機会ロス」よりも「売れ残りロス」のほうが損失は少ないからそうなる。
しかし、売れ残りロスは価格に跳ね返る。
つまりロスを見込んで価格をつけている。
ということは、「いつでもある」かわりに私たちは高いものを
買わされているということだ。
これが物余り、大量消費社会の現実です。
ということは、売り切れを受け入れられるならもっと安くできる。
生鮮食品の場合、それほど「いつでもある」状態が必要かどうか、
今後考えざるをえなくなってくるだろう。
売り切れていたらそれはそれで別のものを買うのではないか。
スーパーの売り場を見て、ふとそんなことを思った。