静かな自然栽培ブーム

生態系とか進化論の本と、農業についての本をよく読んでいるのだけど、
今の農業が生態系や進化論の延長線上にあるのではなく、
資本主義と大量消費大量生産、効率化のなかから出てきたやり方だという
ことがよくかわる。
その最たるものが農薬であり、化成肥料である。
もちろん、これらのおかげで大量消費ができ、
食生活が豊になったのは事実なんだろう。
でも、その食べものを、かなりの程度捨てているのも事実。
先進国で余った食料が途上国に回るというサイクルも
いまのところできておらず、単に金をもっている人たちだけが
捨てるほどの食物に囲まれて暮らしているに過ぎない。
だったら、そんなに大量生産する必要ないじゃんという考え方もできる。
いま農業においては、静かな自然栽培ブームが起きているが、
大量生産や効率のために、触れすぎてしまった振り子を
逆のほうに揺り戻す動きなのかもしれない。
もちろん、明日から全部を自然栽培に切替えるわけにはいかない。
そんなことをすれば、すべての農家が経営破たんする。
でも、少しずつ振り子が逆に触れれば、私たちの口に入る食べ物は
もっと安全になるだろう。
将来的にはちょっとした家庭菜園でもやってみたいと思っている。