映画のない日々

私はこれまで見た映画のタイトルをメモしている。
時期とタイトルを書いただけのものだ。
それを見ると、今月はまだ1本も見ていない。
これは私がこのメモを書き始めた2001年からの9年間で
初めてのことである。
次女が生まれてから、1本も映画を見る時間がない。
私が自由に使える時間は、
電車の往復する100分間だけのことだ。
それも窮屈な車内でのこと。
それ以外の時間は仕事と育児・家事に当てられる。
家ではほとんどの時間を、次女を抱っこして過ごすから
テレビを見ることしかできない。
子どもをつくるというのは、そういうことなのだ。
とはいえ、2歳8か月の長女は、彼女のほうから望まない限り
抱っこさせてはもらえなくなった。
抱っこできるのも、ほんのわずかな期間なのだ。
抱っこした子が寝ないでイラつくときには、
このことを思い出して気を静めるとしよう。