『生態系ってなに?』

『生態系ってなに?』という本を読みました。
この本は、自然界の動植物の生態系の仕組みを縷々解説したもので、
進化論や遺伝子の話も多く出てきます。
本筋とは関係ないところですが、2人目の子どもが生まれたこともあり、
遺伝子の話に興味をひかれました。
同じ両親からまったく同一の遺伝子の組み合わせをもつきょうだいが
生まれる可能性は、2の23乗×2の23乗分の1だということです。
まったく同じ遺伝子の組み合わせをもつきょうだいが生まれる可能性は
双子を除いてかぎりなく小さいらしいです。
でも、完全に違う遺伝子の組み合わせをもつきょうだいが生まれる
可能性も極めて小さい。
したがって、まったく同じではないけれど、ほどほどに似ているのが
きょうだいだというのです。


書籍全体を通しては、やはり自然界は競争と共生の絶妙なバランスの
上に成り立っているのだなという思いを強くしました。
バランスをとっているというよりも、個々の活動の結果、
その結果に落ち着いたということなのかもしれません。
生理的適地ではなく、生態的適地を求めて進化した結果、
「そういう生態」となったということなのでしょう。
大事なことは、私たちもその生態系の一部だということです。
いろんなおもしろいエピソードが盛りだくさんで、
また開きたくなる本です。