平常心が一番大事

サッカーワールドカップがもうすぐ始まる。
われらが日本代表はかなり低めの前評判である。
いろんな強豪国、弱小国と対戦しているのを見ていて思うのは、
「弱いものにはとことん強気だが、強いものにはすぐに弱気になる」
ということ。
劣等感とその裏返しである。
これは文化的なメンタリティにも通じることがある。
アジアの国はバカにするが、欧米にはもろ手をあげて賛成する。
自分で考えたり、感じることをせず、誰かの評価を鵜呑みにする。
日本人の自信のなさがこういうところに出てくる。
今回のケースでいえば、オランダに本気で勝てると思っている選手が
どれだけいるのかと思う。
カメルーンデンマークにしても自分たちより少し格上だと思っている。
格上とか格下とかいう意識を持たずに戦うのは、
スポーツの上ではとても難しい。
いつも一定の気持ちで戦う――これを平常心というのだけど、
この平常心がもっとも難しいのだ。
ここまできたら開き直って、平常心で戦ってほしい。
同じ人間がやっているのだから、
結果を100%予想できるスポーツなんてない。
痛快な「大番狂わせ」を期待している。