童心に返ってすべり台してたら・・・

翌日に退院を控えた15日の土曜日、
一緒に宿泊していた産院の部屋から長女を連れ出した。
向かうは以前よく通った公園である。
産院から最寄の駅で電車にひと駅ぶん乗り、
10分歩いて公園に到着。
そこにはけっこうな落差のローラーすべり台がある。
2歳半の子どもをひとりで遊ばせるのには少し危険と思わせるほどの
スピードが出るのである。
長女を前にしてすべらせ、後から私がすべる。
3回ほどすべったらおしりが痛くなってきて、
そのあと、7,8回すべったが、それ以降、お尻を浮かせて
しゃがんだまますべるようにした。
子どもは気に入ったようで、「もっかい!」を連発。
ローラーすべり台の上までいくには20段ぐらい階段を
のぼらなければならない。
「抱っこ!」というのだが、
「遊ぶのにだっこしてもらうやつはいない!
自分でのぼらないなら、おしまいにする!」
といって、抱っこは断固拒否した。
しぶしぶ自分の足でのぼり、かなり楽しんだようだった。
その日、産院の部屋に戻ると、夕方になってお尻がなんだかムズムズする。
細君に確認してもらったら、「皮がむけてるっ!」とのこと。
こういうときは便利ですね。
合わせ鏡しなくてもケータイで写真撮ればいいから。
見たらきれいに5円玉大に皮がむけて赤くなっている。
しかも割れ目を挟んで両側に!
そういえば、私たちのほかにダンボール持参ですべっていた親子もいた。
あれはそういう意味だったのか!
完治するのにどれくらいの月日を要するのだろうか。
傷跡はいったいどうなってしまうのか。
不安はケータイ画像を消去しても消えないのだった。
(おしまい)