「傷だらけの男たち」

トニー・レオン金城武によるダブル主演の映画です。
どっちも刑事を演じるが、どっちもダメな部分を抱えている。
だから「傷だらけの男たち」なんだろうが、
邦題が時代遅れな気がするのは私だけでしょうか。
報復の連鎖みたいな話なんだけど、悪口を言えば、2時間ドラマに
毛の生えたようなものという感じになっちゃうんだけど、
そんなに期待しないで見れば、そこそこにおもしろい映画である。
社会的なテーマなんかいっさいなく、かといって文学的人物の悲哀、
葛藤などもそれほど深くなく、個人的怨念を晴らす物語として
割り切っているところは潔い。
一つひとつのシーンが無駄なく、つながりを持つようにつくられていて
映画的要素が詰まっていて洗練されているように感じた。
やっぱり香港映画はおもしろいですよ。